聴覚障害を知る
難聴の診断
新生児聴覚
スクリーニング検査


一側性難聴をどう考える?

〜聞こえない子をもつ親たちの意見から〜

ここに掲載されているのは、ホームページ『聞こえない子をもつ親のページ』の「掲示板」に、2004年9月に書き込まれた「一側性難聴」についてのさまざまな意見です。新生児聴覚スクリーニングでわが子が一側難聴だとわかったある母親の問いかけをきっかけに、一側難聴の子どもをもつ親、聞こえない親、聞こえる親、専門家・・・いろいろな立場からの意見が出されています。さまざまな考え方に触れるなかで、一側性難聴について考えていただく材料として活用して頂ければ幸いです。なお、『聞こえない子を持つ親のページ』は以下のアドレスです。http://www.d-b.ne.jp/d-angels/ 


[11163] はじめまして 投稿者:A 投稿日:2004年09月18日 (土) 09時45分

5月に男の子を出産しました。出産した産婦人科で右耳の難聴を指摘され、大きな病院で2回ABR検査しました。「おそらく右耳は全く聞こえていないでしょう。生まれつきで、今後回復するというものではないと思われます。」といわれました。
この掲示板に書き込まれているママ(パパもいらっしゃる?)のお子さんは両側の方ばかりなのですか?
耳鼻科の先生も小児科の先生も「片側なんだから」って(中には笑って言う先生も!)こちらの不安はまったく気づいてもらえません。今まで聴覚に障害のある方とのふれあいも無かった私。不安です。ママにとってはどんなことでも心配ですよね。悩みの大きさじゃないと思うんですが。

[11165] Re[11163]: はじめまして 投稿者:B 投稿日:2004年09月18日 (土) 19時03分

Aさん、こんにちは、Bと申します。
新生児聴覚スクリーニングで見つかったのですね。片耳とは言え、突然告げられて、ショックも受けられただろうし、どうしていいかわからないのも当たり前ですよね。

> 耳鼻科の先生も小児科の先生も「片側なんだから」って(中には笑って言う先生も!)こちらの不安はまったく気づいてもらえません。

スクリーニングによって、片耳が聞こえない聞こえにくい(一側性難聴)お子さんが、かなり発見されるようになったのは事実です。ということは、これまでは、そのような検査がなかったので子供が大きくなるまで「わからなかった」のですね。そして、そのようなお子さんが、ろう学校とか療育施設に来られるようになりました。
 さて、結論から申しますと、片方の耳(Aさんのお子さんの場合は左耳)が普通に聞こえていれば、言語の獲得には基本的に問題は生じません。ですから「笑って言う先生も」いるのですね(それがよいとは思いませんが)。
 問題は、生活の中での配慮です。聞こえているのは左側ですから、大事なことは左側から語りかけましょう。うるさいところでは当然聞き取りにくいですよね。片耳ですと音の方向感覚がうまくつかみにくいです。つまり「ステレオ」にはならない「モノ」。
 それから、大きくなってきて、自分が「片耳が聞こえない」ということを受け入れて、そのことをきちんと人に伝えられることも大事になってきますね。でないと、「片耳が聞こえないこと」は黙っていればほとんど他人にはわからないので、誤解を与えることもあるのです。「聞こえているのに無視された」とか。そんなことから人間関係が壊れてはつまらないですよね。でもこれはもっと大きくなってからのことですから、今は深刻に考える必要はありませんね。

> 今まで聴覚に障害のある方とのふれあいも無かった私。不安です。
> ママにとってはどんなことでも心配ですよね。悩みの大きさじゃないと思うんで>すが。

 そうですね。いろいろ不安なことを相談できるところが近くにあるといいですね。といっても一側性難聴のことがわかっているところがいいでしょうから、もし、近くに聾学校とか難聴児の療育施設があったら、ご相談なさってはどうでしょう。
 また、この掲示板のリンク先に、新生児聴覚スクリーニングの支援ネットワークなどもありますね。「管理人のおばさん」や「おじさん」や「赤ちゃん担当」の人が丁寧に対応してくださるようですよ。

[11166] Bさんへ 投稿者:A 投稿日:2004年09月18日 (土) 19時57分

ご丁寧に有難うございます。初めての子供で不安がいっぱいで、インターネットで『難聴』を検索しては情報過多になりすぎておろおろ、しくしく・・・したりしてました。「もう見るまい」と思いつつ今日初めてこの掲示板を見つけました。親というものはホント先の先まで深読みしすぎちゃいますよね。どんな状態であれ我が子は本当に愛しい。元気出ました。

[11167] Aさんへ 投稿者:C 投稿日:2004年09月18日 (土) 21時59分

Bさんが紹介してくれましたが、以下のようなサイトがあります。
新生児聴覚スクリーニング支援ネットワーク
 http://www.geocities.jp/unhs_simpo/index.html

 どうぞ寄ってみてください。新生児聴覚スクリーニングで出てきている問題のひとつに軽度難聴や片耳難聴のお子さんや親御さんへのサポートの問題があります。
今まで、ろう学校には縁がなかったような親子が0歳児の早期から相談にきたりするようになりました。そうした親子にどのような対応をしたらいいか、まだ戸惑っているろう学校もあります。また医療機関は、言語獲得に大きな問題は生じないとしてきちんとしたケアの必要性を感じていない状況だと思います。
しかし、新生児聴覚スクリーニングの大きな問題が、母子愛着形成の阻害、母親の心理的ダメージだとしたら、たとえ軽度難聴や片耳難聴だったとしても、その問題性は同じことです。そうした親子への支援を含めて考えていく必要があるのです。
医療機関にそうしたことの重大さをこれから伝えていきたいと思っています。Aさんもどうぞ地域の保健師さんや支援機関などにそうした思いを伝え、医療機関にも「笑って」話すことではないことを教えてあげてください。

[11169] ですよね。 投稿者:A 投稿日:2004年09月19日 (日) 08時55分

私が息子を産んだ産婦人科に限ったことじゃないと思うんですが、(聴覚に限らずですが)その後の精神的なケアまでしてくれるところってなかなかないですよね。産婦人科だけでなく小児科、耳鼻科も・・・
乳幼児期の親の心のケアができていればもっと大きな気持ちで子育てできる(「○○出来ない」ではなく「出来る」を伸ばすように目を向けることができる)と思います。昨日このページに来て本当に良かった。私、今まで原因ばかり追究しようとしていたように思います。母子手帳とかにこういったページなどの紹介があればいいのに・・・良かったのか悪かったのかは別として、今回早期に難聴が発見され、すごく落ち込んだり自分を責めたりしました。誤解を恐れずに言えば、親としては耳のことだけでなく極端に言えばうんちが3日出ないだけでも大問題に感じますよね。そんなときに欲しいのは「あぁ。大丈夫だよ(笑)」では決して無いですよね。うれしいのは「ああしてみたら?」「私はこうだったよ」って言葉。先輩や同じような状況におられるかたの意見やアドバイスをきけるところがもっともっと広く公になってほしいです

[11176] Aさんへ 投稿者:D 投稿日:2004年09月20日 (月) 12時44分

軽いと言われている障害だからこそ、見過ごされて、置き去りにされたものがたくさんあるようです。私も、最初は、片耳難聴なんて、と言う思いが強かったのですが、この掲示板を始めて、色々な方からの書き込みを見て、障害の程度は違ってもそれぞれに、悩みの深さは、同じだと思い知らされ、反省しています。
 AさんへのアドバイスはBさんから適切なものがありましたので、これ以上書くことはありませんが、障害に対しては、親の心の持ち様が、子供に影響します。(障害だけではありませんが)これをチャンスに当事者としてAさんも運動をしてみては如何でしょう? 会を作るとか大げさに考える必要は無いと思います。検診の時に保健婦さんに説明するとかからでも良いと思います。 そんな声が上がらないと変って行かないですよね。

[11184] Dさんへ 投稿者:A 投稿日:2004年09月21日 (火) 15時37分

新生児聴覚スクリーニング支援ネットワークのサイトにもありましたが、母親教室などで検査で発見される聴覚障害とはどのような障害なのか、それはどのような意味を持ち、我が子がもしそうだとしたらどのように育っていき、親である自分は何をしたらいいのだろうかの説明がなされるべきだと私も思いました。そして「誰しも障害を持つ子供の親になる可能性が有る」ということも説明されるべきだと思います。ここに来られている方で私のことを片耳聾の子を持つのとは違う!思ってらっしゃるも居られるかと思います。障害のレベルは確かに違うかもしれませんが、親として愛する我が子が障害を受け入れ乗り越えてほしいと思う気持ちは同じだと思います。わたしもできることからすこしづつ訴えていきたいと思います。

[11186] Aさんへ 投稿者: 投稿日:2004年09月21日 (火) 22時11分

どなたも書き込まれないんで思い切って書きますね。片耳聾(難聴)の子供は聴覚障害者と考える必要はないと思いますよ。聞こえる耳の側から話しかけるとか、ほんのちょっとした配慮は必要でしょうけど。うまく書けないけど誤解しないでくださいね。そんなの大したことないからココに来るなとか、そういう意味じゃないんですよ。事実として片耳聾は聴覚障害者というより、健常者だということです。
もちろん手話も必要ないし本人が聴覚障害者としてのアイデンティティを持つこともないでしょう。普通の子として育てられたらいいんじゃないでしょうか。
お子さんの健やかな成長をお祈りいたします。

[11188] 片耳聾の知人 投稿者: 投稿日:2004年09月22日 (水) 17時41分

知り合いに生まれつき片耳聾の人がいます。親友のダンナさんです。うちの子が、聞こえないとわかった時、自分も片方は全く聞こえないと励ましてくれました。
 子供が小学部にあがったころ、その人が、うちに遊びに来る機会がありました。赤ちゃんのころ以来久しぶりにうちの子に会って様子をみて、その時、両耳とも聞こえないことの「事の重大性」を理解したようでした。そう、話してくれました。
親友のダンナさんは、障害児教育とは無縁に育って、それで深刻に困った事もなく(少しの配慮で解決できる程度だとの事)普通に大学に行って、就職して、結婚しました。時々、仲良しで集まって食事したり、わいわい飲みに行ったり、そんな付き合いを続けている間柄です。
 産後間もないお母さんの心のケアが不十分であることは、非常に憂慮されることですよね。ただ、Eさんのおっしゃることも、私、実感としてそうだと思います。

[11190] 再度、片耳難聴について 投稿者:B 投稿日:2004年09月22日 (水) 22時28分

>片耳聾(難聴)の子供は聴覚障害者と考える必要はないと思いますよ。聞こえる耳の側から話しかけるとか、ほんのちょっとした配慮は必要でしょうけど。事実として片耳聾は聴覚障害者というより、健常者だということです。もちろん手話も必要ないし本人が聴覚障害者としてのアイデンティティを持つこともないでしょう。

前にも書きましたように、一側性難聴のお子さんの場合、もう片方が正常域であれば音声による会話もごく普通に可能ですし言語発達の遅れは生じません。その意味では「健聴者」になるのでしょう。アイデンティティは「自分は聴こえる者」として発達します。
 ただ、だからといって何も問題がないということではありません。人との関わりの中で、時として誤解が生じてトラブルの原因になったり、騒音下では配慮を必要としたりすることがあるので、その意味では、「軽い(=片耳に)聴覚障害がある」というのも事実だと思います。
 「聴覚障害者か健聴者か」ということよりも、「ほとんど普通に聞こえるけれども、時としてちょっと聞こえにくいときがある。それは・・・・」と、どういう場面で困るのか、どういうふうにしてほしいのか、そういうことを具体的に相手に伝えられることが大事なことであると思います。私の知り合いの方の中にも何人も一側難聴の方がおられますが、自分で素直にそのことを認めて他人にもきちんと伝えておられる方のほうが、そのことを隠しておられる人よりも人間関係がうまくいっているような気がします。

[11195] 片耳難聴 投稿者:C 投稿日:2004年09月23日 (木) 00時09分

Aさんが書かれた片耳難聴に関して、いろいろな方から書き込みがありました。
たしかに片耳難聴のご本人の成長は書かれているとおりだと思います。ですから、耳鼻科の先生は大丈夫、心配することがないと言われるのです。
しかし、今問題になっているのは、生まれたばかりの我が子にたとえ片耳だけとは言え、障害があると指摘された親御さんの心理的ショックなのです。それは新生児聴覚検査がなければ、当然なにも知らずに乳幼児期の子育てができ、小学校入学くらいで「あれ、片一方の耳が聞こえていないようだよ」を周りが気づき、発見されることとなったのでしょう。本人も成長ともに少しずつ自分の状態を意識しはじめ、座る位置や騒音下での工夫をするようになることですんでいたことなのです。しかし、出産後すぐの母体の回復もまだの時期に、たとえどんなに軽い障害(言語獲得に問題がないという意味で)でも我が子になにか問題があったということで、母親はショックを受けてしまうのです。赤ちゃんの片耳難聴の診断でうつ状態になり、しばらく子育てができなくなった方もいます。そうならないためにするべきことがあるのではないかとまあまさんがここで訴えているのではないでしょうか。
子どもの言語獲得の問題やアイデンティティの問題ではなく、育児をしている母親の心理的ショックに対するケアの問題であり、また母子の愛着形成を阻害することは、それこそ子どもの健やかな育ちを損なう恐れもあります。片耳難聴だけでは大きな問題が起こらなくても、母子愛着形成不全からは大きな問題を引き起こしかねません。

>親として愛する我が子が障害を受け入れ乗り越えてほしいと思う気持ちは同じだと思います。(Aさん)

 これに関しては、子ども本人はあまり「障害を受け入れ乗り越えて・・・」という感じにはならないと思いますが、でも成人の方から詳しくいろいろ聞くとそれなりに不便なこと、面倒なことがあるようで、やはり当事者でないとわからないことがあるものだなと最近思っています。

[11196] Bさんへ 投稿者:E 投稿日:2004年09月23日 (木) 00時15分

Bさんの以前の書き込みは全面的に正しいのでしょうが、Aさんが障害を持つ子を育てるという意識を強く持っておられる様子なので「事実上、健聴者といっていい」というポイントが伝わっていないように感じられて出すぎた真似をしてしまいました。
 ちなみに私の夫も片耳聾ですが、ココをROMしていたのも難聴の子供を教えているかで夫を聴覚障害者と感じたことはありません。
夫を見ていると、片耳聾であることを周囲に打ち明けるのが特に大変なこととも思えませんし。
 私にはBさんの書き方は産後間もないお母さんに必要以上の不安を与えているように感じられました。これ以上の発言は差し控えますが失礼がありましたらお許しくださいますよう。

[11197] 片耳難聴 投稿者: 投稿日:2004年09月23日 (木) 02時31分

うちの母も片方だけ良く聞こえていない状態なのですが、成人してからの話なので、あんまり参考になりませんね。でも「こちらの耳は電話では良く聞こえない」という認識はあるようです。ことさらに「障害者」だと思う必要はないかも知れませんが、それでも「片方の耳は聞こえにくいのだ」という配慮は必要ですよ。本人も、家族もそれは認識してたほうがいいと思うんです。ときによって聞こえたり、聞こえなかったりするわけで、たとえば、さっきまではちゃんと聞き取れていたのが、ある方向を向くと聞こえにくかったり。その微妙な差って外側から見たら分かりにくいですよ。かゆいところに手が届くくらいにその子供の状態を分かれとは言いませんが、最低限「今の聞こえなかった」って言えるくらいの雰囲気を作って欲しいですね。
 手話が必要ないかどうかは、手話というものがあるという情報を子供に与えてからの話だと思います。聞こえないお友達が必要で、ストレスなくコミュニケーションが取れるというのであれば手話は必要でしょう。大切なのは子供がどんな言葉ならのびのびと自分を表現できるかどうかなのではないでしょうか?もちろん、親の方も子供をどういう風に捉えるかが大切になってきます。
 私は片耳ろうの子供はやはり聴者とはまた違うと思ってます。でもろう者からしたら「片耳だけ聴者」なんですよね。これまた中途半端なのですが・・・。ただ、手話という言葉は聴力の差に関係なく、手話を母語とする子供集団の中にいれば獲得できるものです。そして一緒に聞こえないなりの行動やルールなども獲得していきます。逆に、音声日本語の方が、聴力の差に左右される面が大きいかもしれません。(それは、聴力が重いのに、音声日本語を流暢に操れる子供を見ると「凄い」という評価がついてまわってしまうことからも分かるかな・・・)
 子供の聞こえの能力はまちまちでしょうが、それでも手話という言葉は聴力に関係なく、全ての聞こえない、聞こえにくい子供にとって等しく獲得できるものだと思っています。ですからまず、「聞こえない子供には手話という言葉があるということを知ってもらわないといけない」んです。その情報提供が遅くなれば遅くなるほど、「手話を知りたかった」子供は行き詰まりますから・・・。
 これからの親御さん達には、ろうの子供が持つ「聞こえない世界」を尊重していって欲しいですね。私は「聞こえない世界」にいて、ダンナは「聞こえる世界」にいます。やはり相容れない部分もありますが、逆に新しい発見や驚きもあります。
今まで「聞こえる世界」に対しての理解をろう者やろう児達に求めてきていましたが、逆に「聞こえない世界」に対して、聞こえる親達はどれくらい理解しようとしているだろうか、と思うことがあります。
 きつい投稿になってしまったかも知れませんが、聞こえる親と聞こえない子供にとって一番大切なのは、お互いが住む世界が違っても悲しいことではなく、むしろ新しい価値観や発見があるものだと思って互いを尊重できるような関係ではないでしょうか?こう書くときれい事みたいで、難しいことのように思うかも知れませんが、実際そのような関係を築きつつある親子達をいくつか見てきています。そんな関係を持った親子達が増えてくれるといいなぁと思いつつまた潜ります。

[11198] うまく言えませんが・・・ 投稿者:A 投稿日:2004年09月23日 (木) 12時23分

私が息子の片耳の難聴を「障害」と言ってしまったことでこんなことになってしまい反省しています。Cさんが言われているとおり、私も何か「出来ることから訴えたい」と言ったのは新生児スクリーニングテストで早期発見されることでの親の心のケアとその後どうすべきかの指導が検査をする前にされるべきという意味でした。でもここでそんなことを発言するべきでなかったのかも知れません。ここは難聴をもつ親の情報交換や相談の場ですよね。
 Fさんの言うとおり片耳難聴はどちらにも属さないグレーゾーンですね。健常の人の中で「聞こえにくい」ことをいかに分かってもらえるようにするかが必要なんだと思いました。グレーゾーンであるからこその悩みや不安はありますが、両耳難聴の詳しい知識もないままに発言して不快な思いをされた方がおられましたら、本当に申し訳有りませんでした。

[11199] Aさん、いいんですよ 投稿者:投稿日:2004年09月23日 (木) 20時46分

Cさんも書いておられるように、一側難聴の方が新生児聴覚スクリーニングによって両耳難聴と同じくらいの割合で発見されていて、「これからどうなるのか?どう育てていけばいいのか?」と親を大きな不安に陥れています。
 そして、結果的に、一側難聴が「事実上、健聴者といっていい」(Eさん)ということであったとしても、当の親にとってはその時点ではわからないですよね。以下のごとくですね。

>親としては耳のことだけでなく極端に言えばうんちが3日出ないだけでも大問題に感じますよね。そんなときに欲しいのは「あぁ。大丈夫だよ(笑)」では決して無いですよね。うれしいのは「ああしてみたら?」「私はこうだったよ」って言葉。先輩や同じような状況におられるかたの意見やアドバイスをきけるところがもっともっと広く公になってほしいです。(Aさん)

 必要なことは、「親の不安、育児をしている母親の心理的ショック」(Cさん)に寄り添う人が必要であるということと同時に、一側難聴というものがどういうものであるのかという知識や、これからどういう人に育っていくのかといった、将来の見通しがもてることも大事だと思います。
 そのためには、まあまさんも言っておられますが、Eさんのような家族に一側難聴の方がいらっしゃる方やご本人の日常生活での具体的な体験を語っていただくのが、いちばんわかるし、納得できるものではないかと思います。
「ああ、そうなんだ、そんなことに気をつければいいんんだ。な〜んだ、そんなに心配することないんだ・・・」というふうに。
 もちろん、どなたもがすぐに納得できるわけではありません。短時間ですんなりと理解し納得できる人もいれば、とてもとても時間がかかる方もいます。それは、子育てが単純に「難聴」という「障害」だけの問題ではなく、家族の問題やその人の価値観や育ちや性格やいろんな問題が複雑に絡んでくるからですよね。そういうことも含めて、障害やら子育てやらについて相談できるところがあるといいかなって思います。
 現状では、保健師であったりろう学校乳幼児相談であったりしていますが、そこすらあることがわからなくて、こうして掲示板にたどりつく方もいるわけで、私は、そうした方の相談にのるのもこの掲示板の役割の一つだと思っていますので、Aさんがここに書かれたことは、とてもよかったと思っています。Eさんはじめいろんな方の意見があって私自身の理解にも役立ちましたし。
 それにしても、新生児聴覚スクリーニングって、本当に無責任ですね。発見だけして、だれもそのあとの面倒をみないんですから・・・こんなことって許されないことですよね、本当は。人権侵害もんですね。

[11200] Re:うまく言えませんが 投稿者: 投稿日:2004年09月23日 (木) 21時56分

Aさん wrote:
> 私が息子の片耳の難聴を「障害」と言ってしまったことでこんなことになってしまい反省しています。

 「障害」は「障害」で、よろしいんじゃないでしょうか。はっきりした生活上の不自由がないとか、社会に適応するのに重大な支障があるとか、そういったものでないかぎり「障害」とは認められない、という訳でもありませんし。
 重要なのは、本人(と、その周囲の人々)がその「障害」とどう折り合いをつけてゆくかだと思います。
 たとえば色覚異常の場合でいうと、一般の社会生活には不自由がなくても「焼肉が生なのか焼けているのかよくわからない」「緑色のピーマンと赤ピーマンと黄色のピーマンが同じ色に見える」「キャベツの黄色いところと緑色のところと茶色くなっているところが同じ色に見える」とかいった問題があるので、料理人になろうと思うと苦労がありそうです(あるいは刀鍛冶なんかにも、向かないと思います)。仮に「視力はあるんだから」とか言われても、それはもう比較すべき問題ではなくて、その人本人がどうしたくて、どう判断するかの問題です。
 片耳の聴力が低い場合には、音の定位(どこから聞こえてくるのか)や分離(ひとつの音だけを聞き分ける)が困難になると思います。ただ、それが実生活のどんなところで問題になるのかとかいったことは、当事者でないと判断がつかない部分があると思いますし、当人にとって何が苦痛なのかといった点についても、当事者以外の人間には、たとえ家族であっても理解しがたいと思います。
 その意味で、健常者が想像する「障害」と、障害者自身にとっての「障害」は、意味が異なります。ですから、そこに「障害」という「違い」があるということを認めることは重要ですが、その障害について当事者でない人間が程度がどうだとか対処の方法がこうだとか言っても、結局のところは「本人」がどう認識しどう判断するかというところで、踏みとどまらざるを得ません。
 月並な表現ですが、本人の「あるがまま」を認めるしかないと思います。

[11201] また出てきてしまいました 投稿者:E 投稿日:2004年09月23日 (木) 22時54分

 Bさん、うまくまとめて頂いて有難うございます。御礼申し上げます。

> Eさんのような家族に一側難聴の方がいらっしゃる方やご本人の日常生活での具体的な体験を語っていただくのが、いちばんわかる

 ということですので責任上、少し書かせて頂こうと思いまた出てきました。
 夫は先天性の片耳聾のようですが、義母は亡くなっているので、いつ発覚したのか詳しい経緯は分かりません。本人いわく「幼稚園ぐらいのとき、自分で電話してこっちの耳は聞こえないと分かった」そうですが、本当にそんなことが幼い子に分かるんでしょか・・・「俺は頭が良かったから」と言っておりますが。
 日常生活で私が気をつけているのは並んで歩いたり座ったりするときは、聞こえる側に位置することぐらいでしょうか。車は通常、夫が運転するので問題ありませんが助手席に座ると聞きにくいようです。背後からの呼びかけとか、小声で話しかけたときに反応が悪いとは特に感じません。英語のリスニングも苦手ではないようです。(TOEICなどの英語テストでリーディングより得点が良い)音楽も普通に聴いています。
 聞こえない耳に囁かれたりすると「俺、そっちの耳は聞こえないから」と気軽に言っていますが、言われたほうは大抵忘れてしまうようです。というか特に配慮することもないので忘れてしまうのではと思いますが・・・
 子供の片耳聾が分かった親御さんには、まず「心配するほどのことじゃないから」と言ってあげるのが良いと私は思います。


一側性難聴 〜私の体験から〜



本ホームページの記載内容について無断掲載を禁じます。すべての著作権はNPO法人大塚クラブ又は原著作者に帰属します。
This website and all images are protected by (C) Copyright 2002, Otsuka Club NPO.
ホーム 保護者教室 リンク集 サイトマップ このサイトについて